'03年末JR旅行
'03年12月26日金曜から'04年1月5日月曜まで11日間冬休み。
今月初め18切符と同時に25日深夜発の「ムーンライトながら」の指定席券をとりあえず購入しておいた。
18キップ5回分のうち一回は12月上旬に会社の鳥羽での忘年会の際、往路に使用(帰りは近鉄)。 2回分は年末。残りの2回分は新年の旅行。
東京成田旅行
12/25(木)〜12/26(金)
まず、一回目の予定は「ムーンライトながら」で東京に行き上野を早朝発ち雪国越後を経由し冬の日本海を観て金沢、
敦賀経由で戻るという18キップをフル活用した旅。
北海道育ちの為か冬になると何故か雪国が恋しくなりこれを企画、実行する事に。
12/25(木)本日仕事納め帰宅して夜出かける為飲まずに夕食。
パソコンで年賀状を作成し旅行の予定表と一緒にプリントしようとするとプリンターがトラブル。時間が無い為諦め旅行の予定を簡単に手書きし11時頃車で西岡崎に向う。
いつも岡崎の駅を利用していたが西岡崎の方がアクセスも楽で駐車も容易という事で!
西岡崎から岡崎に行きそこで18キップの日付を押してもらい「ムーンライトながら」に乗り込む。 ビーフジャーキーをつまみながら缶チューハイ。
浜松で隣が空席になり足を投げ出し広々と使う。アイマスクと耳栓で安眠体勢、しかし先回同様やはり眠れず1時間ほどウトウトしただけで終点の東京へ到着。東京から上野に移動。
20分程前に高崎線の列車入線のアナウンスが入りに列車に乗り込む。
向かいの5:10発の宇都宮線黒磯行きも既に入線していた。
5:13発の高崎行きはなんとロングシート車。1時間半以上もロングシートでの移動はちょっときつい。
向かいから黒磯行きが発つと間も無く浦和で信号機のトラブルが発生しこの列車は次の尾久駅で待機との放送が入り上野を発った。
浦和で信号機のトラブルは信号機で火災が発生消防車まで来たそうで相等時間復旧の見通しが立たないとの事。
尾久駅で1時間近く停車後大宮から高崎線宇都宮線の折返し運転を行うとの事で近くの京浜東北線上中里駅まで歩く様放送が入った。
まだ夜が明け切らない暗く寒い中、早朝15分掛け配布された地図を頼りに上中里駅まで歩いた。
同じく何人もがぞろぞろ歩いていたので迷うことなく着けたが、JR東日本のこの対応にはチョット納得がないかない\(`o'")
上中里から京浜東北線を30分程乗車して大宮。しかし、大宮駅では折返し運転の見通しもまだ立たないとの事で30分程待つ事に。
結局本日の「雪国経由冬の日本海」は時間的に無理、予定変更を余儀なくされた。
東北本線も含めこのトラブルで北行きは全て無理なのでとりあえず都内に引き返す事に。埼京線で池袋で降り
「みどりの窓口」で時刻表を観るが結局この時間からでは都内周辺をうろつく位。成田空港見物を予定しあとはその時任せ。
まずは池袋の街に繰り出す。池袋は前の会社の本社がサンシャインビル内にあったので少なくとも月一回は会議等で通っていた街。
懐かしくサンシャインへの通りを歩いてみる。ビルに向かいサラリーマンやOLが足早に追い越していく。松屋があったので朝食
を摂って駅へと引き返す。まさかと思うが行き交うサラリーマンに知り合いが居そうで少し俯き気味で足早に立去った。
成田空港行きの快速は東京発9:15。少し時間があるので品川経由で西大井まで行く。西大井発9:00の快速成田空港行きに乗り込む。
乗った車両はロングシート車だったが前の車両はセミクロスだったのでそちらに移り、立ったまま東京まで。東京で殆どの客が入れ替
わり窓側を座って行けた。終点成田空港の一つ手前の空港第2ビル駅に10:37着。展望デッキ、飲食店、売店など第2旅客ターミナルビル
を一通り周った後第1旅客ターミナルビルへ連絡バスで行く。
第1旅客ターミナルビルでは丁度東京方面の快速の出る時間だったので見学はパスし地下の成田空港駅から東京に戻った。
駅を出て皇居に向かい皇居前広場等を散策して再び駅に戻った。
駅では東京駅名店街の魚河岸日本一に寿司を食べ様と向かう。
しかし、この日だけ昼の時間はやっておらず、人気の寿司屋が何店か有る渋谷に行く事に。渋谷の改札を抜けセンター街に行くと
寿司屋の前に客が並んでいたので何となく雰囲気に誘われ一緒に並び店に入る。一通り食べたが味も値段もまぁ普通のレベル。
渋谷から湘南新宿ラインで横浜まで。乗った
列車は初めて乗る415系の2階建て列車。2階の通路側に何とか座れた。新川崎を出て東海道線と隣り合ってからは静岡行きと抜きつ
抜かれず並走し横浜まで。横浜で走って階段を昇り降りして何とか東京15:23発の静岡行きに乗れた。少し早いが各駅の静岡行きで
のんびり帰る事に。21:39西岡崎着。帰り248号線沿いのラーメン屋に寄り替え玉をお替りして帰宅。
予定が狂い、都内と成田空港見物の旅となったがまぁ、それなりに楽しめた。
雪国経由冬の日本海旅行
12/28(日)〜12/29(日)
12/27(土)昨日の旅の休養で朝ゆっくり起きる。まず、「雪国経由冬の日本海旅行」のリベンジを果さねばと、
「ムーンライトながら」の指定席券の空きを検索するが案の定駄目。
次に年賀状を片付ける事に。プリンターが駄目なら買いに行かねばならないので
とりあえずプリンターと格闘。ガチャガチャと音を出して今にも壊れそう(っていうか既に壊れている)
しかし、何度かチャレンジしているとなんと印刷をやり始めた。この期を逃さず一気にプリントを済ます。
午後からは2台分の洗車の予定。しかも年一回の洗車なのでガンコな汚れで大変な重労働。
結局自分の車だけで嫁の車迄は手が回らず翌日に。
12/28(日)朝食を食べくつろいだ後ネットで「ムーンライトながら」の空きを検索すると若干の空きが出ていた。
早速、近畿日本ツーリストに買いに行く。本日深夜発(正確には29日0:24発)岡崎〜熱海間2号車7番D席、
しかしこの2号車は終点東京までの指定席車両なので最悪熱海からデッキで立つ事になる。だが、これしか残っていないので贅沢はいえない。
切符を購入して午後から洗車、買物などを済ませ、夜再び23時過ぎ西岡崎に向う。
先日同様、西岡崎から岡崎に行きそこで18キップの日付を押してもらい「ムーンライトながら」に乗り込む。
車両に入っていくと満席と思われた筈が結構空席が目立った。自分の席の隣も空席でゆったり使えた。
浜松で隣の席に乗り込んで来たが他はまだ空席が目立った。「鬼束ちひろ」の「いい日旅立ち・西へ」を聞きながら東へ向かう。
「山口百恵」の「いい日旅立ち」も交互に聞き比べたがやっぱり声や歌詞の聞き慣れた「山口百恵」の方が
がシックリ来る。夜行列車も慣れたせいか今回は結構眠れた。しかし熱海で自分の席に誰か来たらと思い
「富士」「沼津」と駅に停車する度に目が覚め「三島」辺りからは眠れなかった。
「熱海」に着いて、荷物を整え直ぐ席を立てる体勢でいたが結局も誰も来ず「小田原」ではもう安心して目を閉じた。
しかしまさかと思う「大船」で男性が席に近寄ってきて切符を確認しだした。
あわてて上着と荷物を持ち自由席車のデッキに移動。かなり恥ずかしかった(^^; 自由席の車両は満員状態でデッキにも人が
溢れていた。大船からは約40分デッキに立ったまま終点東京に着いた。
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東京で乗換え、上野から5:13発の高崎行きに乗った。この電車先日のロングシート車とは違いセミクロス車。当然、この時間なので
空席でガラガラゆったりと高崎まで。しかし車内は寒く上着を着たまま帽子まで被った。
高崎からは一転してスキーボード客で満員状態。乗換えに時間の余裕が有った為ボックス席の窓側はゲット出来た。都内から新潟へ
向うこの景色は横浜時代何度となく車でスキー場に通った車窓なので懐かしかった。月夜野辺りを越えた頃から雪景色になり水上に
着いた頃にはかなりの積雪。水上駅ではスキーボード客でごったがえし。8:17発の長岡行きも満員状態で通路側に辛うじて座れた。
水上駅を出て直ぐ長いトンネル。小説「雪国」では「国境の長いトンネルを抜けると雪国であった」が今日はその前から雪国。越後中里
で3割位降り、越後湯沢では殆ど降りガラガラ状態。石打を過ぎるとスキーボード客は全くいなくなった。
NHK朝の連続小説
「こころ」で知名度アップの「小千谷」を過ぎた辺りから雪が少なくなって来た。
ここまで順調に来たが、長岡の手前「宮内」の踏み切りで車が立ち往生
して約15分ほど停車。長岡まで行くと次の直江津行きが待たずに行ってしまった後、という可能性も有るので宮内で乗り換え様と
思い乗務員に聞くと長岡でこの列車が直江津行きとなるのでそのまま乗っていた方がいいとの事。
一瞬また予定変更かと危惧したがここはセーフ。
長岡では殆ど雪は無く柏崎まで行く間の山沿いで少し雪が出てきたが日本海側の柏崎からはまた殆ど雪は無くなった。
直江津には定刻通り着き、西岡崎から距離で674km約12時間後初めてここで改札を抜けた。南口に行き駅を一通り歩き、
駅から街並みを見下ろす。再び戻り北口正面から街を散策。
まずイトーヨーカ堂に寄った後海岸まで歩く。外は傘を必要としない程度の雨だが明るく、雪など何処にも無く非常に暖かい。
海岸からの眺めは荒々しい海と背後の雪を湛えた北アルプスが素晴らしかった。
引き換えしヨーカ堂の屋上駐車場で街並みを見下ろし写真を撮り列車での買物を済ませ駅に戻る。
直江津駅のホームで10分ほど待ち13:31発の富山行きに乗り込む。ポツポツと座席が埋まる程度の乗車率で出発。
海沿いの車窓を堪能しながら買ってきたビールとつまみ弁当で旅を楽しむ。
今までスーパーで買った弁当を美味しいと感じたことはあまり無かったがこの「帆立チキン照り焼き弁当」は大きな帆立と鶏肉が
3個づつ入り、作り立てと空腹、海岸線の車窓なども手伝ってか、非常に美味しく感じた。
富山県に入り間も無く海から離れ雨が強く降り出し、3時ごろなのに外は暗くなってきた。黒部を過ぎ魚津へ着く。ここは10年位前
一人で18切符を利用し高山経由でぶらっと来て泊まった事がある。車窓からの街並みに何となく見覚えが有った。
富山には少し遅れて到着。金沢行きの乗り継ぎは急ぐ様車内放送が有った。
扉を出て何を勘違いしたか6番線の所を3番線に行ってしまった。3番線は離れた外れにありホーム
に着くと列車が来ていないし、人も居ない。と、そこで気がつき6番線までダッシュ、階段を降りきらない所で電車のドアが閉
まった。しかし階段を降りた所が先頭車両で運転手がドアを開けギリギリセーフ。
その後金沢、敦賀、米原と何事も無く順調に過ぎ無事、西岡崎に着いた。
愛知から太平洋を東に向かい静岡、神奈川、東京、今度は北に行き埼玉、群馬、新潟。新潟から西へ日本海を進み富山、石川、福井、
そこから南下し滋賀へ。再び東に向かい岐阜、愛知に戻る総距離1143.6kmの旅。
18キップを最大限利用した旅となった。様々な車窓を満喫し充実した大変楽しめた旅だった。
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