'05愛･地球博ボランティア(part1)

2005年愛知で行われるEXPOでのボランテァィア活動に昨年の2月嫁が講習を受け登録。
その事をきっかけに翌3月に自分も同じくボランテァィア活動に登録した。
ボランテァィア活動は初めてで正直、活動自体そんなにも興味があった訳ではなかった。ただ「愛･地球博」に参加する事で見学など色々メリットが有るのでは？との思いから始めた。
ボランティア活動のために必要となる研修が9/19に豊田会場で行われる事になり受講。

この研修、万博のイメージ映像と公式イメージソング「I’LL BE YOUR LOVE」(YOSHIKI作詞・作曲、DAHLIAボーカル) がBGMで常に流れ「愛･地球博」ムード一色。気分は一気に盛り上がり翌年の万博が楽しみになった。
11月に活動日時・場所・内容について本人の希望など調整し最終決定の連絡があった。応募人数が多かったとの事で活動日は希望者全員が活動出来る様、5日間に限定され下記に決定。ちなみに嫁とは活動日は全て別。

　日程　　：2005年03月26日
　時間帯　：シフト２
　活動場所：長久手・東エリア
　活動内容：美化・分別活動

　日程　　：2005年03月27日
　時間帯　：シフト２
　活動場所：長久手・東エリア
　活動内容：美化・分別活動

　日程　　：2005年04月02日
　時間帯　：シフト１
　活動場所：瀬戸・瀬戸エリア
　活動内容：美化・分別活動

　日程　　：2005年04月03日
　時間帯　：シフト１
　活動場所：長久手・北エリア
　活動内容：美化・分別活動

　日程　　：2005年04月23日
　時間帯　：シフト１
　活動場所：長久手・東エリア
　活動内容：美化・分別活動

3/26(土)
本日、いよいよ待ちに待ったボランテァィア活動の初日。昨日が「愛･地球博」開幕日で今日は始めての週末という事でかなりの盛り上がりが予想されていた。
今日の活動は「シフト２」の時間帯。「シフト１は9:00-14:00」「シフト３は17:00-22:00」そして今日の「シフト２」の時間帯は13:00から18:00。
活動時間の30分前に受付なので12:30迄と18:00以降は会場内見学の予定にしていた。
実は先週、地元や一部の人を招いての内覧会が有り人気パビリオンの待ち時間などの概要が大体把握できた。昨日の報道で、初日は季節外れの雪や内覧会から予想される混雑を避け人出は少なかったにもかかわらず、人気パビリオンの待ち時間は数時間にも及んだとの事。
以上の事を踏まえ作戦を練り、特権を利用し一足早く入場、一般ゲート開場の前から待機している事にした。
天気予報では昨日とはうって変わり今日は晴れて気温も上がり暖かく快適な一日になる筈。しかし朝起きると外は雨、朝食を食べ8時少し前、車で愛知環状鉄道の四郷駅へ向かう。

愛知環状鉄道の四郷駅

愛知環状鉄道万博八草駅

駅駐車場に着いたのが12分。予定の1本前の16分発に間に合うが早すぎるので車で少し待機、次の36分の電車に乗り込んだ。
車内はまぁまぁの混み具合で、空席はない状態。15分程で「万博八草」に着き殆どの人が下車。ここで東部丘陵線のリニアモーターカー、通称「リニモ」に乗換え。この間整理案内する人が凄い人数。先週の内覧会でのリニモ駅混雑批判対応の為と思われたが、その割には客の混み具合は少なくスムーズに乗換えが出来た。
この万博の為、初の営業運転でデビューした「リニアモーターカー」だが、その第一印象は静かで加速が滑らか。しかし普通の電車と比べ明らかに違いを感じるという程でもない。

リニモの軌道

万博会場駅に近づくリニモ

リニモ万博会場駅

9:06万博会場駅に着き駅から出ると予想通り激しい数の人が北ゲートの前で並んでいた。直ぐに入ると少し早いので回りを少しぶらつき暫し万博の雰囲気に浸る。
15分頃スタッフ用ゲートに向かいIDカードと当日の入場許可書で何事も無くスムーズに入場。と言うかあまりにも簡単すぎで「チラッ」と入場許可書を見るだけでIDカードはここでは必要なしで手荷物検査もしない。スタッフの人数もかなり居るのに、これでは一般客に時間を掛け厳重なチェックをしても意味がない。
北ゲート内側から外を見ると凄い数の人が並んでいた。付近のグローバルループをぶらついていると放送関係の人が結構目に付いたり、ヘリコプターも何台も飛んでいたりと、やはりその辺の地方博とは全く違う。再び北ゲートの方に戻ると「セイン・カミュ」がレポートをしていたので直ぐ前に行き写真を一枚。
そうこうしている内に開場の時間が近づいてきたがまだ数分ある。あまり同じ所をぶらついているのも怪しいのでとりあえずトイレに入る。トイレから出て少し立っていると、ゲートから人の流れが人気のトヨタ館等に向かって走って来た。何気なくその流れに加わり目的の「トヨタ館」前に並ぶ事が出来た。
天気は相変わらず小雨がぱらついていて非常に寒い。後で知ったがこの日も「みぞれ」が降ったらしい。開演は10時で約30分待たされた。しかし自分は30分だけだが周りの人はゲートで少なくとも1時間以上は確実に待った筈。それを思うと贅沢は言えない。
約30～40分のロボット等のショーを観、感動しながらパビリオンを出た。外は相変わらず小雨で寒い。周りのパビリオンは軒並み90分待ちの表示。向かいの「夢見る山」内の直ぐ観られる所をチラッと覗き、企業パビリオンゾーンB へ移動。

セイン・カミュが番組レポート

企業パビリオンゾーンA「夢見る山」

トヨタ館と日立グループ館

「JR東海超電導リニア館」に行くとメインの「超電導リニア3Dシアター」は60分の待ち時間。諦め待ち時間の無い、リニアの展示車両に乗り込み、内部空間を眺めた。この車両は山梨リニア実験線で有人走行による世界最高速度時速581kmを達成した実物。
次は候補の一つ「三菱未来館@earthもしも月がなかったら」へ並ぶこちらは約40分待ちでおとなしく並ぶ事に。これで不満を言っていたら企業パビリオンは何処も見られない。「もしも月がなかったら地球はどうなっていただろう？」という想定で地球の環境を迫力ある映像で楽しめた。
外は相変わらず小雨で寒い。受付まで、まだ1時間ほど有るのでグローバルループを挟んで向かいにあるオセアニア、東南アジアの国々が集う「グローバル・コモン6」を観る事にした。「シンガポール館」「マレーシア館」など一通り覗いた。さすがに外国館は空いてゆっくり観る事が出来た。雨は止んできて時折日も差したがまだまだ寒い。

JR東海超電導リニア館

企業パビリオンゾーンB「三菱未来館」

グローバル・コモン6「シンガポール館」

ボランティア受付は12:30から始まり12:50まで。12時半少し前になったので早足でボランティアセンターに向かう。約10分弱で着き受付を済ます。
30分程ミーティング行い13:30から実際の活動。活動場所は東南アジアを除くアジア各国館のある「グローバル・コモン1」を中心とした場所で活動内容はその場所に有るゴミステーションを巡回、分別案内をするというもの。しかし実際にはクリーンスタッフが色々な処理を行うので、活動内容の殆どはお客様の案内や写真撮影などが多かった。活動時も疲れたら適宜休憩を入れて下さいとの事で「仕事」とはやはり感覚が違う。 15:00から30分の食事休憩。食事といっても簡単なサンドイッチとジュース。

愛･地球博のボランティア。帽子とポシェットとベストのコスチューム、特にベストの色は結構目立つ


「愛･地球博」ボランティア	２～３人一組で行動	9つに分別されるゴミステーション

休憩後再び2時間近く活動し17:30から終礼。18:00少し前に終わり再び会場見学。グローバルループを西ゲートに向かい西エントランスから竹で出来た繭の様な外観の「長久手日本館」に行く。ここでの待ち時間は思ったより少なく約40分。内部は、熱負荷を低減する壁面緑化。「打ち水」のように冷却効果を生み出す光触媒鋼板屋根、竹繊維の吸音・断熱材そして自然に還る素材のバイオマスプラスチックなどを活用して、館内の空調負荷を低減、省エネルギーをはかっているとの事。
目玉の360度スクリーンはさすがに見応えがあったが時間が少し短い。次は名古屋市パビリオン大地の塔。ここは20分の待ち時間。藤井フミヤ氏プロデュースの47ｍ巨大万華鏡だが中で見ると大した事は無く5分も観ないで出た。
この時期珍しく真冬並みの気温と、外で長い時間待っていた事もありかなり寒くなってきた。とりあえず賑やかそうな西エントランスに向かった。食べ物屋やお店が並びこの万博らしからぬ普通のテーマパークのイメージ。食堂街を歩いていると激しい空腹感を覚えた。考えてみたら朝食後サンドイッチしか食べていない。しかしここで食べると飲めないし食事が済んだら帰る時間になるのでぐっと我慢。
一通り西エントランスをぶらついたあと直ぐ前の「こいの池」で行われるイベント「こいの池イブニング」を10分程観て 20:20頃退場。

長久手日本館

名古屋市パビリオン大地の塔

こいの池イブニング

リニモの万博会場駅で予想以上の込み具合いで切符の購入から長蛇の列。愛環の万博八草駅では電車が行ったばかりで20分程待たされた。家に着いたのが9時半を回っていて空腹と疲労でヘトヘト。しかし風呂で温まりその後のビールはたまらなかった。

3/27(日)
今日も引続き万博ボランティア、時間帯や場所と内容も同じ。昨日より少し遅く家を出て同じ電車に乗る。万博会場駅に着き昨日の件で学習した事もあり先ず、帰りの切符を購入。
今日の朝一番はグローバルハウス。ここはこの「愛･地球博」の目玉「冷凍マンモス」が展示してある所。一番の人気パビリオンで整理券を手に入れる為、最高4時間並ぶ程。ここも昨日同様一足早く入り整理券をゲット。
グローバルハウスはブルーホールとオレンジホールに別れていてどちらか片方を観覧後「冷凍マンモス」を動く歩道に乗って観るという流れ。しかしこれはどちらを観るか選べないようで自分はブルーホールの方。ここでは幅約50ｍ、高さ約10ｍの2005インチの高精細、高解像度、迫力ある大画面で「2005年。地球の旅」というテーマで臨場感ある映像を楽しんだ。
その後「マンモスラボ」で「冷凍マンモス」の鑑賞。皮膚のたるみや、しわ、毛がリアルさを感じさせる。
グローバルハウスの裏手が出口でそこから日本ゾーンを通って「サツキとメイの家」に向かう。途中「長久手愛知県館」のおまつり広場では、本日「豊田市の日」という事で色々イベントが行われていた。ここ長久手会場は一部豊田市になっているということで市内でも盛り上がっているが、ここでもかなり力を入れている感じ。

愛･地球広場の後ろがグローバルハウス

日本広場方面からグローバルハウス

かえで池方面から長久手愛知県館

ここは通りすがりに眺めて過し、雑踏から離れ森林体験ゾーンに向かい、日本庭園を散策。天気は晴れてポカポカ陽気。昨日が寒かった事もあり今日はかなり着込んできたが、それが裏目に出てしまった。ダウンのベストを既に脱いでいるがそれでもかなり暑い。
日本庭園を散策後「サツキとメイの家」に向かう。ここは予約が必要なので外観を見るだけ。また、「長久手愛知県館」まで戻りグローバルループから今度は北欧、東欧などヨーロッパの21カ国がある「グローバル・コモン4」に向かう。

日本庭園

隣のトトロ、サツキとメイの家を復元

途中、地中海周辺の国々がある「グローバル・コモン3」の入り口で場違いのスーツ姿のSPの一団と遭遇。何処かのVIPが来ている模様。顔は確認できなかったが午後から行ったボランテァィアセンターの説明ではフランスの「シラク大統領」との事。さすが万博、普段道を歩いていてこんな超VIPと遭遇などあり得ない。
「グローバル・コモン4」の横を通って「EXPOドーム」の前に行ってみる。中ではNHKの「のど自慢」決勝が行われるとの事。時間もあまり無いのでグローバル・コモン4の「ポーランド館」「ロシア館」「イギリス館」などを足早に観てボランテァィアセンターに向かう。ここから北ボランテァィアセンターはかなり遠く20分は掛かりそう。余裕を持って12:15過ぎにイギリス館を出発。

EXPOドーム	グローバル・コモン4	グローバル・コモン4
グローバル・コモン4	ロシア館マンモス化石	185パフォーマンス・サーキット

グローバルループに戻ると「１８５パフォーマンス・サーキット」という鮮やかな衣装を身にまとった人達が、演奏しながらグローバルループ上を行進していた。写真を撮ったりしながらゆっくり移動。40分頃、ボランテァィアセンターに到着。
活動場所は昨日と同じ「長久手・東エリア」でもトヨタ館等が有る人気の「企業パビリオンゾーンA」と会場内でも華やかな場所。活動も２日目になると会場見学したこともあり主要な場所は大体理解。お客さんの対応もスムーズになって来た。とは言ってもそんなに尋ねられる事も無いのでただ立っているだけで結構退屈。
18時少し前に終わり再び会場見学。今日は先ず「グローバル・コモン1」内にあるコンビニでおにぎりとフランクソーセージで軽く腹ごしらえ。その後コモン1内の「韓国館」「中国館」「インド館」などサラッと観て「企業パビリオンゾーンA」に行く。待ち時間を見たがこの時間でも大体が１時間以上。どうしようか迷いながら「ガスパビリオン」の前を通ると待ち時間表示が 60分から20分に変わった。迷わず列の最後尾に並んだ。
炎をテーマにした「炎のマジックシアター」がここでのメインショーでユーモアあふれるストーリーのエンターテインメントショー。しかしながら自分的にはそう興味も持て無かったのと昨日からの疲れで居眠り。シアターを出て「燃える氷」を眺めてここは終わり。

ガスパビリオン

氷を燃やす実演

ワンダーサーカス電力館

次に企業パビリオンゾーンB へ移動。「ワンダーサーカス電力館」の前を通るとここも60分の待ち時間。疲れてきたのでそろそろ帰ろうかと思いながらぶらついていると昨日諦めた「JR東海超電導リニア館」で次の上演は今なら直ぐ観れるとの事で運良く観覧。「超電導リニア3Dシアター」で臨場感溢れる音響のもと、超電導リニアの迫力ある走行シーンを体感することが出来た。
終わったのが昨日退場した時間と同じ20:20頃。スタッフ用ゲートではなく直ぐ近くの一般の北ゲートから退場。万博会場駅での勝手も解り今日はスムーズ。昨日より１本早いリニモに乗れたお陰で「万博八草」での乗換えもスムーズ。昨日より20分早く家に着いた。
昨日今日と充実し大変楽しめたが、朝早くから夜遅くまでそれも濃い密度の２日間だったのでさすがに疲れた。

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